hakidame

適当です

おねショタ考察

子供の頃、私は首とかその辺のあたりが敏感だった。床屋でその辺を剃ってもらうときビクンビクンして理容師に苦笑されていた。今は全然そんなことはなく、なんであの頃はあんなにビクンビクンしてたんだろうと思う。少年時代においては性感帯が多いのか感度3000倍なのかはよく分からないが、その辺にもおねショタのえっちな要素があるんじゃないかと思った。

An Emotional Storm

私は不幸にも敵を作りやすい人間なので、時々友人から「お前、○○に嫌われてるぞ」とかいちいちいらん報告(本当にいらない)をされることがある。その人のことを私は特に何とも思っていないのに、本当にいつの間にか嫌われていることが多々ある。悲しいなあ・・・(諸行無常

ただ、今回書くケースはなかなか異常なものであった。

 

友人「俺○○(女子)と中学の時塾同じクラスだったけど、あいつ俺と会う度にお前の悪口めっちゃ言ってたぞ」

ぼく「は???」

 

どうやら私は一人の女子にとてつもなく嫌われてしまっていたらしい。まあお世辞にも美人と言えなかったしたいした関わりもなかったし関わるつもりもなかったしどーでもいいが。大した関わりもなかったのに強烈に嫌悪感を抱かせてしまったらしい。

私はその話を聞いたとき大笑いした。自分が嫌っている人間の話題を、その友人の前で能動的に、そして饒舌に話すなんて狂気の沙汰としか思えない。私は一人の少女に、文字通り「気が狂うほど嫌われた」。後悔とか怒りより、こんなモブ陰キャをそんなに嫌ってどうするんだよという疑念と、多少の哀れみを持った。

 

 

――――――しかしその感情はすぐ快感へと昇華した。

 

 

私はドがつくMでもないし超がつくようなMでもないがこれに関しては本当に快感だった。ほぼイキかけました

ドキドキ文芸部というゲームにこのような台詞がある。

 

「あなたを人生の軸にしたい人がいるのは気持ちが良いでしょう?」

 

ゲーム内においてこの台詞は「誰かからひどく慕われるのは気持ちが良いでしょう?」の後に発されており、そのまま意味を捉えるなら「好きすぎてあなたのことしか考えられない人がいるのは気持ちいいでしょう?」ということになり、私のケースはこれとは180度真逆といえる。だが、彼女は私を会話の軸に据えてなんか悪口を言いまくっていたらしい。私は天才なので、それってつまり彼女は「(嫌いすぎて)あなたのことしか考えられない」に近い状況に陥っていると言えなくもないのではないだろうか?という思考に至った(キモータ・ポジティブ・シンキング)。その瞬間、自分のコペルニクス的転回に陶酔した。私はこの生涯の中で、現実の女子にここまで強烈な感情()を抱かせたことがあっただろうか?現実の女子にここまで思われた()ことがあっただろうか?

 

私が彼女に「不幸にも」与えることになってしまった苦しみは、非常に残念であるが誰にも浄化することができない。私も彼女も、誰も悪くないからである。私のいつもの立ち振る舞いを、勝手に彼女が心の赴くままに強く嫌っているだけなので、誰を責めることもできないはずである。私の立ち振る舞いを過半数が嫌っていれば私は責められるべきであろうが、私を嫌う人間は流石に過半数はいなかった(はずである)。そのため、いわゆる「何の強制力も持たない教師によるごめんなさい会」を執り行わせて、私に謝罪させて溜飲を下げることもできない。ご苦労なことに彼女は私の悪口を他のクラスメイトにもしていたらしいが、正直言って何も影響はなかった。悪口を言って回った彼女にホイホイ従って私の悪口を言い始めたのはバカばかりだった。バカに嫌われて乏しい語彙で懸命に罵られるのは慣れているため別にいい(寛容)のだが、彼女自身はとても頭が良かった。頭の良い人に嫌われたのは少し悲しい。

 

彼女は今も強く強くあの頃のように私を嫌っていてくれているだろうか?すっかり忘れ去られているよりは、今も嫌われ者として彼女の精神世界に邪魔してやっていてほしいと思う。それが私の悪口をあちらこちらにばらまいたせめてもの報いである。彼女も恐らく大学に進学しているだろうが、進学先に私は居ない。彼女が強く罵っていた私という人間は、大学で彼女が作れたはずの新たな話し相手には当然知られていない。私を強く罵ることを話題としていた彼女は今、いったいどのような話をしているのだろうか。もしも私のことを忘れていなかったら、また私を強く罵っているのだろうか。彼女の友人からしたら、想像することしかできない、私を。彼女ほど頭の切れる人間がそんな生産性の欠片もないことをしていないことを信じるばかりである。どちらにしても、一人の女子にここまで影響を与えられたことなど後にも先にもこの一件しかなかったので、なぜだか未知の気分を感じられて気持ちよかった(小並感)。